最終更新日:2009/ 3/13(金) 15:43:55
論文「捕虜の経費を負担したのは誰か」
書誌情報
- 名称:
- 捕虜の経費を負担したのは誰か
- 種別:
- 論文(単行本に収録されたもの)
- 単著/共著の別:
- 単著
- 収録書籍:
- 松山大学『マツヤマの記憶:日露戦争100年とロシア兵捕虜』成文社
- 発行年月:
- 2004年3月
- ISBN:
- 491573045X
- ページ数:
- 176―190頁(15頁)
概要
1.論文の要旨
本稿は、日露戦争(1904―05年)に際して、当時の日本政府が、国内に抱へこんだ7万名あまりのロシア兵捕虜を、どのやうに給養したのかについて、経費の面から解明を試みたものである。そして、給養におよそ4900万円もの巨額(これは開戦前の日本の国家予算の2割近く、最新鋭の戦艦5隻分以上の金額にあたる)を投じてゐたこと。その経費を、捕虜自身の労役により補填しようとしたが失敗に終つたこと。さらにポーツマス講和会議での交渉を経て、両国の捕虜給養費の差額(つまりロシアで日本兵捕虜の給養に要した経費を差し引いた金額)にあたる4745万2485円23銭8厘が、戦後になつてロシア政府から日本側に償還されたことなどを明かにしてゐる。
2.論文の目次
- 1 問題の所在
- 2 捕虜経費の細目と金額
- 3 捕虜経費の捻出方法
- 4 松山における捕虜の労役
- 5 講和交渉と捕虜経費の償還
- (1)両国政府の方針
- (2)講和会議における交渉
- (3)捕虜経費の償還
- 6 をはりに
正誤表・補足情報
- いまのところ誤記や誤植は見つかつてゐません。なにかお気づきの点がありましたら、ご一報いただけると幸です。
- 本論の内容は、「日露戦争における捕虜経費の支弁について」として口頭発表したものを、手直しして文章化したものです。口頭発表のレジュメには、本稿では割愛した詳細な数字なども掲載されてゐますので、併せてご覧いただければ幸です。
入手・閲覧方法
購入方法
本書(ISBN 491573045X)は、大学生協や一般の書店、オンライン書店・古書店などで購入できるやうです。
閲覧方法
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全文データ
商業出版物に収録された論文ですので、当分の間、こちらで全文データを公開する予定はありません。上記の図書館にて紙媒体をご利用下さい。
参考文献リスト
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